今年も鳩パラミクソウイルス感染症が発生!

首を振る症状や普段にない多量の水便を発見した場合には他の鳩舎への出入りなどを中止してください。すごい伝染力です。ワクチン接種は必須です。
TCLにすぐにご連絡ください。
●迷い鳩やドバトの侵入がきっかけになることが多いです。
●これからオイルワクチンを打つ予定の鳩舎は要注意。ワクチンが防御力を発揮するのは打ってから2週間後です。それまではワクチンなしの状態です。
●雛のときにNDの生ワクチンを点眼してある鳩舎も早めにオイルワクチンを打ってください。

レース鳩の健康管理

TCLはレース鳩の健康管理、病気対策、伝染病の予防対策についてのご相談と診療・処方・治療を行うレース鳩の専門獣医科です。診療は往診診療のみですが、クリニックオフィスでは愛鳩の健康相談、病気の相談、往診などのご相談をお受けしています。診療後に種々の薬やワクチンなどの処方をすることができます。
鳩の様子がおかしいと思ったら早めにご相談下さい。
相談室は鳩にちなんだ油絵やリトグラフのギャラリーにもなっております。
著名なマリー・ローランサンの作品も展示されています。

診療と処方

TCLでは獣医師法や日本獣医師会の指針に則した、レース鳩に対して適切な診察を行った後に、予防や治療に必要なワクチン類や抗生物質などのお薬を処方してお出しいたします。まず診察のお申し込みをしていただくようにお願いいたします。

往診について:TCLは往診専門の獣医医院ですので、TCLの相談施設に病気の鳩を持参することはできません。また、伝染病の疑いのある鳩を移動させることは伝染病の蔓延につながる危険性があるのでお止めください。TCLかお近くの動物病院にまず相談して往診を依頼してください。

往診:往診は関東地方を中心に、北海道、東北地方、北陸地方、関西地方にもうかがってきております。遠方の往診は必要な依頼者がまとまった場合に伺わせていただいています。上記以外の地域についても電話かメールでご相談下さい。

緊急対応ご連絡にもとづいて往診を行いますが、緊急を要する場合、往診にすぐに伺えない場合には、例外的に問診を元にして予防対策の指導を行う場合もあります。伝染病、感染病の蔓延は防ぐ必要があるからです。その場合にも、近日中に往診にうかがいます。

診療時間

 往診は予約制です。予約は電話、電子メール、TCLオフィスでのご相談などによりお受けしています。
※日曜日と祝日は基本的に休診ですが、予約のご相談によっては相談受付や往診対応いたします。ご確認下さい。
クリニックオフィスにご相談に来られる場合には必ず電話でのご予約をお願いします。

写真左の二階建ての建物がTCLの施設です。1階が相談室、2階には一般社団法人比較医学研究所の研究室もあり、微生物学的(細菌培養、細胞培養)や免疫学的(ELISA法など)や分子生物学的検査(リアルタイムPCR検査など)、病理学的検査(組織標本の病理学的診断)などができます。

処方について

獣医師には診療に基づく治療に必要な薬剤を決めて提供することが認められております。これを処方するといいます。獣医師が診察後に治療薬を提供することは「販売」ではなく「処方」であることをご理解ください。「薬を売ってください。」と獣医師に言ってはいけません。

最新のクスリと漢方処方

TCLでは海外の文献情報をチェックし、感染症の治療や健康管理に有効な漢方薬も処方しています。
嘔吐を特徴とするアデノウイルス感染症の治療にも漢方薬が処方されます。

栄養とサプリメント

レース鳩の健康管理に有効なビタミン剤やミネラルなどのサプリメントについても科学的な根拠に基づいた処方を致します。サプリメントも適量でないと副作用が生じることもあります。獣医の指導のもとに投与しましょう。

ワクチンプログラム

レース鳩の診療のもっとも重要な予防対策、ワクチン接種については、飼育状況の確認の上で必要なワクチンプログラムの作成処方をいたします。ワクチンについては薬事法に基づき、飼育羽数に応じた必要量のワクチン処方を行います。安全で経済的な病気予防を支援しています。鳩パラミクソウイルス(ニューカッスルウイルス)ワクチン、鳩痘ワクチン、サルモネラワクチンがあります。パラミクソとサルモネラの混合ワクチンも処方しています。

消毒や衛生管理一般指導

病原体に適した消毒薬の選定や最適な使用濃度などのご指導をします。お気軽にご相談下さい。予防が基本です。

レース鳩の病気の研究

TCLは獣医医療に関する技術の向上及び獣医事に関する学術研究に寄与することをも目的として設立された民法第34条の法人です。病理学、微生物学、免疫学、分子生物学的な研究を行っています。

出張教育講演

TCLでは鳩レースの団体の要請に応じてレース鳩の健康管理や病気の予防管理などに関する講演会を実施してきております。大変好評です。これまで埼玉県、岩手県(盛岡市、水沢市)、千葉県、茨城県、新潟県、北海道(札幌市、函館市)などで開催しました。TCLは往診獣医医院のため、聴講者が一定程度集まる場合ことや学術担当獣医師の時間の調整が付く場合にはお伺いできます。連盟(鳩レース協会)や支部(伝書鳩協会)単位などでご相談下さい。講演に合わせて往診も行います。

教育講演会の開催のお申込みはお気軽にご相談下さい。→TCLの連絡フォーム

TCLレース鳩講義

つくば市にあるTCLの往診獣医事務所・相談室でもレース鳩の伝染病の予防や健康管理についての講習会を開催準備中です。TCLで診療をしてきた飼育者が対象です。ビデオやパワーポイントを用いた講義を致します。レースでで優れた成績を収めている飼育者の方を講師としてお呼びしてお話を伺う講演会の開催も予定しております。

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